【油博士コラム⑤】「油」と「脂」の違い

「脂質」も炭水化物やタンパク質とのバランスを取りながら、1日に必要な量(50~80g)を摂ろうとお話しましたが、「脂質」と一言でいってもいろんな種類があるんですよ。
漠然と、脂質は、身体に悪そうなイメージだけど…、と思われる方も多いでしょう。
今月はその「脂質」について、もう少し詳しく見ていきましょう。

「脂質」は大きく分けて、「油」と「脂」の2種類があります。どちらもアブラと読みますが、何がどのように違うのでしょうか?

「油」は常温で液体のもの。主に、植物性油脂で、揚げ油や炒め油、ドレッシングなど、調理油によく使われますね.

「脂」は常温で固体のもの。主に動物性油脂で、お肉の白い脂身やラードなどになります。

この状態が異なることからも、身体にはつきにくく燃えやすい油と、身体に蓄積して燃えにくい脂のイメージが湧いてくると思います。お腹やお尻まわりにつく脂肪は液体ではなく固体ですから。

ただ、少し変わったアブラもあります。一時期ブームになったココナッツ油は、夏場は液体、寒くなってくるとドロッとして固体に近くなります。 ヘルシーなイメージのあるオリーブ油も冷蔵保存すると白く濁ってきませんか? 植物性の油脂ですが、動物性油脂と同じ種類の脂肪酸が多く含まれているからなのです。 「脂質」の性質は植物性か動物性の由来で大きく分けることはできますが、その特徴や働きは全て、「脂肪酸」の種類によって決まります。

来月からは、脂質の材料である「脂肪酸」、大きく分けて4種類ありますが、その特徴についてお話していきます。


◆あぶら博士プロフィール(詳しくはこちら

*守口 先生(薬学博士)

麻布大学 生命・環境科学部 教授
日本脂質栄養学会 理事長

 

 

 

 

*原馬 明子 先生

麻布大学 生命・環境科学部 特任准教授

 

 

 

 


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