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健康コラム

【腸活コラム】腸から美肌を手に入れる!3つの食事のポイント

新しい生活様式になり、マスクの着用時間が増えたことや慣れない環境へのストレスにより、かゆみやにきびなどの肌荒れに悩む方が増えてきていると言われています。腸内環境を整えることで肌の修復が素早く行われるだけでなく、荒れにくい肌を作ることができます。今回は腸から美肌を手に入れるための3つの食事のポイントをお伝えします。

 

なぜ、腸内環境を整えると美肌に近づくのか

腸内では、食べたものの栄養素の吸収を行っています。この栄養素を吸収できる唯一の器官が腸です。つまり、どんなに栄養価の高い食べ物や、肌荒れによいと言われている食べ物でも腸内環境が整っていないと適切に吸収されずに排泄されてしまいます。また、腸内では栄養素を吸収するだけでなく、肌の修復に役立つ多くのビタミンも合成しています。

さらに、腸内では神経伝達物質であるセロトニンを合成しています。この腸内で作られたセロトニンの一部は脳にて使用され、精神を安定させてストレスを緩和する働きをしています。

つまり、腸内環境を整えることで肌荒れを修復する栄養素が適切に吸収・合成され、さらに肌荒れの原因となりうるストレスも軽減してくれます。そのため、腸内環境からアプローチすることが美肌への近道です。

 

 

①腸内環境を整える発酵食品を積極的に食べる

発酵食品は発酵の過程で大量のビタミンB群が作られます。ビタミンB群は肌の修復を行う役割をしてくれるビタミンです。マスクなどで蒸れて荒れてしまった肌の修復が行われやすくなるといわれています。さらに、甘酒・みそ・塩こうじなどの麹製品には、シミの元となるメラニン色素の合成を抑えてくれる成分も含まれています。麹製品で腸活を行うことで、シミができにくい肌を保つことができます。

 

 

②腸内の善玉菌のエサとなる食べ物を食べる

腸内の善玉菌を優位な環境に保つことで腸内環境のバランスが整うと言われています。このバランスを整える為には、腸内で活躍する「菌」とその「エサ」となる食材をセットで取り入れることが大切です。①でご紹介した発酵食品は「菌」なので、「エサ」となるものご紹介します。主に野菜や果物に含まれる食物繊維は「エサ」となります。中でも水に溶けやすい「水溶性食物繊維」はエサになりやすいと言われています。バナナ・みかん・りんごなどの果物や、なめこやもずくなどのヌメヌメとした食材には水溶性食物繊維が多く含まれているためおすすめです。

 

 

③肌荒れ修復のサポートに「えごまオイル」を取り入れる

肌荒れを修復するビタミンを取ったり、腸内環境を整えたりするとともに肌荒れの修復をサポートする食品を取り入れることがおすすめです。えごまオイルにはオメガ3が豊富に含まれ、肌の炎症を抑える働きがあります。また、アレルギー症状を緩和するとも言われているので、マスクの素材が合わずに肌荒れをしてしまうという方にもおすすめです。

 

オメガ3はえごまオイル小さじ1杯弱で1日分を補うことができます。体の中では作ることのできない油ですので、習慣的に食事から取り入れるようにしましょう。

 

腸内環境を整えて、体の内側から美肌を目指していきましょう。

 


◆加勢田 千尋さん(管理栄養士)
腸専門の食育学校を運営する
「一般社団法人CHO-JIN食育協会」代表。
腸の専門家として、薬やサプリメントに頼らない
腸を元気にする食事法を発信している。