【油博士コラム⑨】<「油」の種類と選び方> 隠れ油脂、加工食品、バランスについて

普段のお買い物で食品を購入される時、どのようなことに注意されていますか?

鮮度? 産地? 添加物? カロリー? などなど、気になる点はたくさんあるかもしれませんが、その一つに 「油脂の種類」 も加えるようにしてください。
カロリーや栄養成分を確認する時に、タンパク質、炭水化物、脂質のどの項目に由来する成分が多いのか? 各栄養素の由来原材料までチェックしてみるといいですね。

日本では、残念ながら加工食品に含まれる油脂の種類を正確に知ることはできません。原材料から推察することになります。
大まかには、「植物油」、「植物性油脂」、「ショートニング」はオメガ6系の油脂で、「動物性油脂」、「乳脂肪」、「バター」、「ラード」などは飽和脂肪酸系の油脂と考えると良いでしょう。
乳製品などのクリームを使用している食品では、「生クリーム」や「クリーム」は乳脂肪のみで作られていますが、「ホイップクリーム」や「スプレッド」などは植物性油脂を含んだ複合原材料になります。
また、揚げ菓子やスナック菓子に油脂が多く使われているのは想像できますが、意外に多く植物性油脂が含まれているのが、インスタント麺のソースやたれ、比較的柔らかい口当たりのアイスクリーム、カカオ含有量の少ないチョコレートなどです。

毎日の食事メニューで炒め物や揚げ物を控えても、加工食品や菓子類からは多くのオメガ6系の油脂を摂ることになります。1日の脂質摂取量の目安である50~70gを意識しつつ、加工食品の隠れた油脂を控えることが、オメガ6系に傾いた食生活を改善する一歩だと思います。

 


◆あぶら博士プロフィール(詳しくはこちら

*守口 徹 先生(薬学博士)

麻布大学 生命・環境科学部 教授
日本脂質栄養学会 理事長

 

 

 

 

*原馬 明子 先生

麻布大学 生命・環境科学部 特任准教授

 

 

 

 


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