【腸活コラム】腸内環境を整えるメリット5つ

最近テレビ・雑誌などでよく見かける『腸内環境』の特集。
腸内環境を整えることで便秘や下痢などの便通の悩みを改善できるだけでなく、心や体の健康に多くのメリットがあります。普段、なんとなく感じている不調も腸を整えることで改善できるかもしれません。
今回は腸内環境を整える5つのメリットをご紹介します。

メリット1*便通の改善

日本では全人口の約14%もの方が便秘に悩んでいると言われています。腸内環境を整えることで生活習慣の乱れなどから起こりやすい便秘の改善が期待できます。また、同じ便通の不調である下痢などの症状緩和が期待できます。
これらの症状の改善は、大腸がんなどの重大な病気の予防にもつながります。
また、腸内の老廃物を適切に排泄できるようになると、お腹のハリやガスの溜まりやすさも解消されやすくなります。

メリット2*風邪や病気になりにくくなり、アレルギー症状も緩和される

腸内には60%以上の免疫細胞が集まっており、体の中で最大の免疫器官だと言われています。腸内環境が整うことにより、ウィルスの侵入を阻止するだけでなく、食中毒などの菌の排泄を促してくれます。その為、風邪・病気にかかりにくくなったり、食中毒菌の影響を受けにくくなったりします。
また、免疫力が適切に働くようになることで、アトピーや花粉症などの免疫力の暴走が抑えられ、肌や目のかゆみなどの過剰な反応が起こりにくくなります。 

メリット3*疲れにくくなる

腸は栄養素を吸収できる唯一の器官です。食べたものを活用し、吸収できるようになることで体の中でエネルギーが作られるため、体の修復を行うことができたり、疲労回復に使われたりすることで疲れにくい体作りをすることができます。
また、腸内環境が整うことで自律神経も整います。自律神経には『交感神経』と『副交感神経』の2種類があり、それぞれアクティブに動くときとリラックスしている時に働く神経です。この2つがバランスよく作用することによって、活動と休息の切り替えがうまくできるため、体の回復ができるようになり、疲れにくい体作りに役立ちます。

メリット4*やせやすくなる

腸内には、通称『やせ菌』と呼ばれる、やせやすい体作りを手助けする菌が存在します。腸内環境を整えることでこの『やせ菌』が『短鎖脂肪酸』を作り出します。短鎖脂肪酸とは体内の脂肪を燃焼させたり、脂肪を蓄えにくくしたりする働きがあり、体内で作り出されることにより、健康的に体重を減らすことが可能になります。
また、栄養素の吸収率も上がり、食べたものを効率的にエネルギーとして使用することができるため、体内に脂肪を蓄積しにくくなります。

メリット5*ストレスが緩和される

腸内ではセロトニンという神経伝達物質の90%以上を作り出しています。このセロトニンは腸の蠕動運動を促し、腸の動きを活発にしてくれます。さらに、腸で作られたうちの2%が脳で使用されます。セロトニンが脳で使われると『幸せ』や『楽しい』という感情を感じやすくなり、ストレスの緩和に繋がります。

 

腸内環境を整えることで体にも心にも多くのメリットがあります。まずは自分自身の腸の状態を知り、体質に合った適切な食生活を続けていくことが近道です。

さらに、これらのメリットを効率的に得る為、食事に加えていくことがおすすめなのが最近話題の『オメガ3』です。オメガ3は生活習慣病の予防、アレルギー疾患の改善、やせやすい体作りのサポートをしてくれるだけでなく、腸内環境を整える手助けをしてくれます。

次回から、体質に合った食事法を知ることができる『3つの便秘タイプの見分け方』とその対処法、腸内環境の為に『オメガ3』を生活にプラスする工夫をお伝えしていきます。



◆加勢田 千尋さん(管理栄養士)
腸専門の食育学校を運営する
「一般社団法人CHO-JIN食育協会」代表。
腸の専門家として、薬やサプリメントに頼らない
腸を元気にする食事法を発信している。